QOI(問い)とCOU(使いみち)
QOIは、解析が答える具体的な問い。COUは、結果をどの判断にどう使うか。解析の前に両方を書くと、データが支える範囲に主張をとどめられる。
定義
- QOI(Question of Interest、問い): モデルやデータの解析が答えようとする具体的な問い。方法を選ぶ前に書いておく。
- COU(Context of Use、使いみち): 結果をどの判断にどう使うか。何の判断の材料にし、何には使わないか。
どちらも、モデルに基づく創薬・開発(MIDD)で、モデルにどの程度の信頼性が必要かを示すために使われる用語である。同じモデルでも、ある使いみちには足り、別の使いみちには足りないことがある。
先に書く理由
結果を見てから問いを決めると、データがたまたま示したものに合わせて問いを調整できてしまう。使いみちは、主張の範囲を前もって限る役目もある。研究の優先順位を決めるための解析は、用量を決める解析と同じ水準を満たす必要はないが、用量を決める解析として読んではならない。
このサイトでの使い方
このサイトの解析は、すべて冒頭にQOIとCOUを書いている。たとえば早期の腫瘍変化と生存の解析は、使いみちを研究の優先順位づけとし、治療の切り替え、用量、代替評価項目の確立は評価しないと明記している。mosunetuzumabのモデル再実装は、研究と学習のためのモデルの再実装と投与方式の比較に使いみちを限っている。
よくある質問
COUは、薬の適応と同じですか。
違います。COUは、解析の結果が判断の中で果たす役割(たとえば追加の試験を優先する判断の材料)です。適応は薬の臨床での使い方です。
なぜ問いを解析の前に書くのですか。
結果に合わせて問いを変えないためです。前もって決めた問いと使いみちは、解析が主張できる範囲を限ります。